コロナ影響で…サイゼリヤ11年ぶり赤字にネット民が救済? 

ファミリーレストランのサイゼリヤは今年8月期の決算で、上場以来初めて営業損益が赤字となりました。サイゼリヤが発表した去年9月から今年8月の決算によると、売上高が前の年の同じ時期より、およそ2割減の1268億円でした。営業損益はおよそ38億円の赤字で、営業赤字は上場以来初めてです。新型コロナの影響による時短営業や、外出自粛の要請が原因だとしていますね。

上場以来初めて営業損益が赤字

株式会社サイゼリヤが発表した昨年9月から今年8月の連結決算によると、売上高は前期比19.0%減の1268億円。営業損益は38億円の赤字(前期は95億円の黒字)で、営業赤字は1998年の上場(店頭登録)以来初めて最終損益は34億円の赤字(前期は49億円の黒字)で、09年8月期の決算以来、11年ぶりの赤字となりました新型コロナウイルスの感染拡大で営業時間を短縮したことや、ソーシャルディスタンス確保のために座席数を減らしたことが響いているみたいで、東京都の外出自粛要請も大きな打撃となったということです。

ネットからは心配する声や励ましのメッセージが相次ぐ


11年ぶりの赤字決算にネット民からは「我々人類はサイゼリヤを失う訳にはいかない」「行きつけイタリアンがピンチや」「爆食いしたい!」などと、人気レストランの先行きを心配する声や励ましのメッセージが相次いでいます。

ドリアやピザなど徹底したコストダウンを通じて低価格メニューを充実させていて、「サイゼ」の愛称で親しまれている人気レストランの赤字発表には、

「サイゼリヤのない世界なんて考えられない!」「身体が求めている、サイゼリヤを」などと、心配するファンから熱いメッセージが殺到。「給料入ったらサイゼリヤ行きたい」「こんなに俺らが食っててもダメなのか」とショックを受けた常連客が多いようで、「みんなでサイゼリヤ助けよう」「救いたい!」「しなないで」「ワイが守るから!」「いっぱい食べなきゃ!」

といった愛にあふれた書き込みでコメント欄が埋め尽くされていました。

売上高2割減に

「逆に2割で留まっているのがスゴイのかも。今日も利用しましたけど、いつも通り満席でした」「この時期に2割なら大健闘」とむしろ“奮闘ぶり”をたたえる声も多数。ほかにも「量食いたい人にとっては実はあんまりコスパ良くない。どう考えても一品じゃ足りない。しかし若鶏のディアボラ風というファミレス界のトップオブトップがあるから最強なのは間違いない」「弁当作ってコンビニみたいに売ればいい」「高校生長居しすぎ」といった意見や、「田舎すぎて、サイゼリヤってところを初めてこのニュースで知った。ラザニアとか置いていそうな名前だね」

といったツイートも一部見られました。

消費増税後には実質2%の値下げを敢行

株式会社サイゼリヤは19年10月の消費増税後も主力商品のミラノ風ドリアを始め、ほぼ全てのメニューにおいて税込み価格を据え置き、実質2%の値下げを敢行しています。

新型コロナウイルスの拡大後は、税込み価格の末尾を00円または50円に統一して1円、5円、10円硬貨の使用を減らすなど接触機会の削減にも取り組んできていました。導入が遅れていたキャッシュレス決済も8月より順次展開するなど顧客満足度の向上に努めてきたのですが、こうした企業努力も虚しく、21年8月期の業績予想は営業損失10億円、最終損失36億円と2年連続の赤字を見込んでいます。

まとめ

チェーンレストランの最大手サイゼリヤも、コロナ禍で2期連続赤字が確実という決算発表なのですが、却って今後の回復への自信が感じられる決算説明ですね。ウィズコロナ期をコスト構造再構築の時期としている会社の目線は、アフターコロナの戦略策定に向かっているようです。